SDGsの取り組み
2021.01.13
パーム油は便利な油?
パーム油をご存じでしょうか。スナック菓子やパン、マーガリン、コンビニエンスストアの揚げ物もパーム油で揚げられています。
食品だけではありません。
シャンプーや洗剤などにも「界面活性剤」として入っていたり、私たちの暮らしの中で、
パーム油の入らない製品を使わない日はないほど、パーム油は浸透しています。
パーム油は熱帯のアブラヤシから採る油で、主にインドネシアやマレーシアなどで生産されています。
世界中で需要が高まり、いまやパームツリープランテーションとして広大な農園で栽培され、
熱帯林はどんどん開墾されています。
このため生態系が崩れ、気候変動を起こし、泥炭地火災、森林火災の原因になるばかりか、子どもに不法な労働をさせる、先住民の暮らしを脅かすなど、人権侵害問題にもなっています。
では、パーム油を使う製品を購入しなければよいのか?
不買もまた森林破壊を招く原因になります。
パーム油ほど生産性の高い油はなく、パーム油を買わずに代替油を世界中の人が購入することになると、別の植物から油を採取するために、さらなる広大な土地が必要となるからです。
そこで、持続可能なパーム油の生産と消費のための「RSPO認証」(Roundtable on Sustainable Palm Oil)という国際認証が発足しました。
正しく適切な生産と供給ルートによって正しく消費されるべきパーム油。
私たちにとって今後RSPO認証マーク付きのパーム油使用の製品を選ぶことが、持続可能な社会への貢献につながります。
豊かな社会を未来につなぐ。
富士凸版印刷の社会的使命は、日々の暮らしの中でも意識していきたいと考えています。
※参考サイトWWF