SDGsの取り組み
循環する村づくりに参加してみませんか
(SDGs AICHI EXPO10/6~8出展)
皆様、こんにちは!
シルク事業部の清水です。
いよいよ3日後にせまるSDGs AICHI EXPO。今回のブログは、ブースの展示で紹介する「養蚕業への挑戦」と「村づくり」についてお話します。
肌や身体にやさしいシルクスキンケア商品を企画・販売する富士凸版印刷のシルク事業部。今年から、安心安全な原材料の確保と、日本の近代化を支えた養蚕文化を未来へつなぐために、桑栽培から行う養蚕業へ挑戦し始めました。
そして、今秋、ついに養蚕の試験飼育を開始。
岐阜県蚕糸協会様に指導いただき、まずは経験とノウハウを積んでいきます。養蚕の道具は、規模を縮小されたり、廃業されたりした養蚕農家さんから譲り受けました。
養蚕を行うのは、岐阜県美濃加茂市のぎふ清流里山公園内にある『かいこの家』。
9月上旬に、ふ化して5~6日の小さなお蚕さん(3齢と言われる)を500頭引き取ってきました(お蚕さんは馬や牛と同じ家畜として大事にされていたので1頭、2頭…と数えます)。成長によって1日2~3回、無農薬の新鮮な桑の葉を与えて育てていきます。
「蚕は風で飼え」と言われるくらい、風通しの良いところでないとうまく育ちません。
幸いにも『かいこの家』は風通しがとても良く、残暑が厳しかった9月上旬~中旬でも涼しい風が吹き抜けて、お蚕さんもスクスクと育っていきました。
ちなみにお蚕さん1頭が一生に食べる桑の葉の量は約20g。食べたら当然排泄もします。桑の葉しか食べないお蚕さんのフンはほぼ桑の葉。ということで、昔からお茶や漢方として活用されてきました(血糖値やコレステロール値を下げ、糖尿病の予防に効果があります)。
お蚕さんを飼育する様子は『家』を訪れるお客様にも見ていただけるようにしました。
『家』の土間では、養蚕がいかに持続可能な産業であるか、それによってできたシルク(絹)がどんな可能性を秘めた素材であるかをパネルで紹介しています。
養蚕やお蚕さんを見るのが初めてのお客様、昔実家や近所で養蚕をやっていたとおっしゃるお客様、どの方も熱心にパネルや飼育の様子を見て行かれました。
最初は「虫(お蚕さん)がいっぱいで気持ち悪い!」と遠巻きに見られていた方も、私たちの説明を聞いて、「なんだか可愛く思えてきた」とじっくり見られるようになると嬉しくて、私たちもついつい話に熱がこもります。
お蚕さんはふ化から20日前後で繭を作り始めます。
繭の中でお蚕さんが蛹になったら、繭を乾燥か冷凍して中の蛹を殺してしまいます。そして出荷し、糸にするなら製糸場へ、それぞれ用途に合わせて加工していきます。
蛹はどうするか。もちろん捨てるなんてもったいないことはしません。
お蚕さんの蛹は貴重なたんぱく源。佃煮にして食べたり、鯉や鰻の養殖の餌として使ったり、油に加工したりします。
お蚕さんの命をいただくわけですから、一つも無駄にはできません。
昔からそう考えて、様々に活用されてきたのだと思います。
この考え方はこれからの持続可能な社会・世界のためにとても大事なことです。
私たちが取り組む村づくりプロジェクトは、そんな命の循環も生み出す村にしたいと思っています。
資源も、技術も、産業も、自然も、人の思いも、すべてが循環する村
この村づくりは、富士凸版印刷がかかげる使命「豊かな社会を未来につなぐ」につながるものと捉えています。
つまり、私たちが考える‟豊かな社会”のミニチュアがこの村ということです。
当然ながら村づくりは簡単ではありません。富士凸版印刷だけでは実現できませんし、私たちが目指す循環は‟つながり”でもあるため、思いに共感してくださる皆様とつながって一緒につくり上げていきたい。
そこでSDGs AICHI EXPOでは、村のイメージイラストを掲示し、村づくりに必要なアイディアを募集することにしました。
人も、自然も、生き物もみんなが元気な村にするために必要なことは何だろう?アイディアをふせんに書いて貼って、みんなでシェアしましょう。
いただいたアイディアは村づくりに活用させていただきます。
ぜひ村づくりに参加してください!EXPOの会場でお待ちしております。
SDGs AICHI EXPO 2022
【日時】
2022年10月6日(木)、7日(金)、8日(土)
午前10時から午後5時まで(午前9時30分開場)
【会場】
愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo) 展示ホールA
(常滑市セントレア5丁目10番1号)
【入場料】
無料
※新型コロナウイルス感染防止対策のため、入場登録が必要です。複数日来場される方は、各日で入場登録が必要です。
公式サイト ( https://sdgs-aichi.com/ )から入場登録を行ってください。